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<マイブログ>Vol.269 第64回精神分析学会(4)
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 ドナ・オレンジ先生(ニューヨーク大学)の講演「トラウマ、沈黙、そして解離」の追記は以下の通り。
 精神分析の間主観的アプローチでは、治療者と患者が互いの主観を分かち合いながら分析を進めることになるが、そのとき治療者が自らの主観をどう提示するかという自己開示の問題が出てくる。
 自己開示についてオレンジ先生は「逆転移、つまり治療者が患者についてどう感じているかについて患者に話すことは余り勧められるものではない」と語る。
 一方で、自己開示は避けることのできないものである。というのは治療者は自分史も逆転移も含め、患者の体験と精神分析過程の全てに関係していて、無関心という中立的な態度をとることはできないからである。
 そのとき重要なのは「オープンな誠実さ」である。患者の直接的な質問に対して、治療者は患者が本当に知りたいことは何かを考え、多くを語らず、患者が本当に聞きたいことに答える。
 そのように答えることが質問者の人間的尊厳と人間的価値に対して敬意を払うことになるので、私たちはその敬意を示すことを確かなものにしなければならない。(以上、講演の要約)

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