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<マイブログ>Vol.261 敬天愛人(1)
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 これまで西南の役のゆかりの地を訪ねてきた。宮崎市広島には西郷隆盛がしばらく滞在した民家の跡地があって、「敬天愛人」と刻まれた石碑があった。これは西郷が座右の銘とした言葉だ。
 そこでふと思うのは「人を愛する西郷がなぜ戦争を起こしたのか?」という疑問である。これより先、戊辰戦争においても西郷は活躍した。
 人を愛する西郷と戦争をする西郷とどちらが本当なのか?そんなことを考えると頭が混乱するが、両方とも西郷の姿だと思えばよさそうだ。
 もともと人間にはアイビバレンツなところがある。例えば愛と憎しみのように相反する性質が同時に存在する。
 さらには精神分析的に言えば人間の中には様々な部分が存在する。良い部分、悪い部分、清い部分、汚い部分など。それらのどれかが時と場合に応じて表に出てくるので、誰にも多重人格の要素が存在する。
 だから温和な人が急に怒り出してもおかしくない。まわるからすれば急に人格が変わったように思えるだろうが、ただ潜んでいた部分が出てきたに過ぎない。
 西郷の中にも人を愛する部分と滅ぼす部分が同時に存在した。普段は優しい顔。しかし新しい日本国家の建設のためには冷酷非道な別の顔が出現したのだ。

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